様子がおかしい

いろんな好きなことを適当に書いています

僭越ながら、Right Nowについて語らせて頂きたい

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 年々、キーが半音ずつ下がってないか?

と、心配しつつも年末の訪れを感じさせる広瀬香美の歌唱に舌鼓みを打ち始めたその頃、TBSが誇る音楽番組CDTVの年末特番によって放たれたRight Now……。V6ファンとなって日の浅い私だが、そのあまりの衝撃に、筆をとる、否、パソコンを立ち上げるほかならなかった。

 

 私は、V6を評価するにあたって、必ずといって言いほどついてくる、例の慣用句があまり得意ではない。「おじさんなのに……」「子持ちなのに……」確かにそのとおりなのだ!世の中の40代のほとんどは髪の毛が後退しはじめ、白髪が目立ち(余談だがわたしはなぜかハゲが好きだ。ハゲをばかにするな!ハゲを隠さない堂々としたおじさんにトキメク……)若い女の子に「いやいや、おじさん照れちゃうな」などとデレデレしはじめる。間違ったってトロピカルハウスのサウンドにのせてダンスなんてしない。しかし、私はそこに明確な逃げを感じる。確かにギャップ萌えって大事だ。私だって言わないかといったら嘘になる。淳太くんに関してはギャップ萌えを最重要視している節さえある。

 

 しかしだ、V6兄さんのパフォーマンスを評価するにあたって、本当にギャップ萌えは必要なのだろうか? 森田剛の絶対的ダンス帝王から流れが変わるオープニング、三宅健の安定のフェイク、アイドルとしての岡田准一によるハキハキとした発音での歌声。そこでイノッチを筆頭にトニセンが、大人の本域を見せつけるかのように前方に登場。いまやV6どころではなくジャニーズとしてもお茶の間代表の井ノ原快彦に、セクシーの権化とも言える坂本昌行と、優しさのなかに強さを感じさせる歌声の絶対的推し、長野博。誰もがバレーボールの一発屋だと思っていたあのトンチンカンな身長差のグループが、いま、2018年の年の瀬に、色気の雪崩を起こしている! 

 はじめて健くんのラヂオで曲が流されたときから楽しみにしていたテレビ初披露だが、残念なことに当日は年末の忘年会シーズンに飲まれ、恐縮ながら泥酔状態で見た。帰り際の車内でことのあらましは大体把握していたものの、やはり自宅の大画面でこの目で確認しなければ死ぬに死ねない。

 そうして確認したRight Nowを見たとき、「この人達に、ごまかしや下手なギャップ萌えの評価はいらないな」と確信したのだ。泥酔しながら何度も繰り返されるRight Now、痛すぎる家族の視線……諸行無常

 

 いや、それはもちろん、不朽の名作Supernovaや、近年ではKeep Goingなど、年々色気と曲の難解さが際立ち、MFTPなんで寝ながら踊ってるんじゃないの?と疑うレベルのパフォーマンスうまうま集団へと成長を遂げたのだが、そこに「おじさんな割に」や「もうパパなのに」といった小細工はいらない、と確信したのが個人的にRight Nowだっただけで、先の尊敬すべきファンの方々は「もう知ってラア、お前何いってんだいこれでも飲んで目を覚ましな」と泡ではなく泡盛でも食わされたような……いや何言ってるんだ落ち着け。

 とにかく、彼らに大して年齢を盾に「その割にパフォーマンスが上手でしょ」なんて思うのは、例えばダウンタウンって年齢の割には漫才にキレがあるよね。とか、BoAって日本人じゃない割には日本語の歌上手いよね。みたいな、もう違うんじゃないかと。彼らはれっきとしたパフォーマンス集団であり、本来の意味でのアイドルであり*1これからも我々を楽しませてくれるんじゃないかと思わせてくれるようなプロなのだ。レッチリやマドンナに年齢のわりに頑張ってるよね、なんて言わないのと同じだ。いや、同世代からしてみれば希望の星のような役割は担っていると思うが。

 

 話がそれた。兎にも角にもRight Nowは衝撃作だった。

わたしは大変浅学ながら、清水翔太さんについて加藤ミリヤとよく歌っているひと、以外は詳しく何も知らない。今回あまりの曲のよさに個人的にインタビュー記事を拝読したり、ほかの曲を聞かせていただき(清水翔太さんファンの方々が、清水翔太ワールド!と評しているのに大変感銘を受けた。アーティスト提供の曲を聞いて、この人の曲だ!とすぐわかるのって素晴らしい)彼の人間性の奥深さ、ポテンシャルの高さ、そして楽曲のクオリティの高さに脱帽した。そしてそれを難なくこなし、自分たちのものにし、何よりすべてのファンに平和と祝福のシャワーを降らせたV6を誇りに思う。ファンになってよかった!それに尽きる!サウンドさいこーーーー!清水翔太さん本当にありがとうございます。

 

 

このツイートから数日。

わたしの語彙力はまだ失われたままだ。

*1:

アイドルとは、「偶像」「崇拝される人や物」「あこがれの的」「熱狂的なファンをもつ人」を意味する英語idol)に由来し、文化に応じて様々に定義される語である。

稲増龍夫カネコシュウヘイは、日本の芸能界における「アイドル」を『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物と定義している。 参照wikipedia